Power Platform でDXを実現するには?
 Microsoft 365 導入済み企業を中心に、DXの手段の一つとして Microsoft のノーコード・ローコードソリューションである Power Platform が注目を集めています。
Microsoft 365 導入済み企業を中心に、DXの手段の一つとして Microsoft のノーコード・ローコードソリューションである Power Platform が注目を集めています。
Power Platform で組織のDXを実現するためには、どのように進めるべきか。私の考えを整理してみました。
初めに目的と戦略を明確にすべき
Power Platform は組織のDXを実現できるツールですが、あくまでツールです。
組織のDX戦略に則り、DX戦略の一部として Power Platform が利用できる、ということを認識しましょう。
目的のない Power Platform の漫然とした活用は統制が取れなくなり、いずれ行き詰まってしまう可能性があります。
なるべく初期の段階で Power Platform 利活用の戦略を検討し、管理、ガバナンスを効かせて管理側にもメーカー側にもユーザー側にも使いやすいプラットフォームに整備していきましょう。
そうすることで、組織の持つポテンシャルを最大限に発揮させることができます。
ステップアップでDXを実現しましょう
Power Platform 導入初期の段階から大規模基幹システムの入れ替え構築やミッションクリティカルなソリューションの構築は理解度および習熟度不足から来るリスクが伴います。
はじめは小さな業務レベルの改善から行い、Power Platform の経験を管理者、メーカー、ユーザーがそれぞれ積むべきです。それにより、Power Platform の特性を理解することができ、より優れたソリューションを最小のコストで素早く実現することができるはずです。
なるべく余裕を持って Power Platform を活用したDXのはじめの一歩を開始しましょう。
市民開発者を増やしましょう
Power Platform の真価は、実業務の担当者にローコードによる自動化、アプリ開発の力を与えることで現れます。
それができれば、自身の困りごとに対して自身でソリューションを検討し、構築し、試用し、改善することができます。
ケースによりますが、1人でサイクルを回すことも可能であり、そのスピードは1サイクル数時間から早ければ数分ということもあるでしょう。開発部門や社外の開発者と調整していては、このスピードは出せません。
また、業務担当者で完結する場合には、開発部門の負荷も上がりません。開発部門が何もせずとも、業務担当者自身の手によって業務の効率化が進む状態になっていきます。
しかしながら、なんの支援もなしに業務担当者が業務を自動化したり、アプリを作れるようにはなりません。
業務担当者がアプリメーカー、市民開発者になれるような取り組みをしてあげましょう。
例としては、
・アイデアソン、ハッカソンを開催し、業務への適用のヒントを与える。共有する。
・優秀なソリューションに対して、社内で表彰する。奨励する。
・成功事例を社内で共有し、業務担当者に活用のヒントを与える。
・社内勉強会を定期開催し、業務担当者同士の情報共有やラーニングを促進する。
・Teamsで Power Platform コミュニティ(チーム)を作成し、業務担当者同士での知見の交換を促進する。
・再利用可能なコンポーネントを展開し、アプリ作成の難易度を低減し、アプリの完成度や利用体験を統一する。
・費用対効果に応じてモデル駆動型アプリやプレミアムコネクタ、Dataverse などが利用できるようライセンスを購入する。
など
このような取り組みを行い、市民開発者を増やしていくことで組織のDXの実現が早まるはずです。
まとめ
・Power Platform を利用して達成すべき目的と戦略を明確にし、組織的に取り組むこと。
・ステップアップで Power Platform を理解した上で、組織の変革に適切に利活用すること。
・Power Platform による自動化、アプリ化の力を業務担当者に広めること。
これらが実現できれば、必ず Power Platform でDXを実現できるはずです。
上記課題に関することや、その他 Power Platform を活用したDXについてお困りの方は、是非フロッグポッドにご相談ください。
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